豊かな自然が魅せる「岐阜のもの」

自然の美しさを全身で感じる秘境「乗鞍山麓五色ケ原の森」

高山市丹生川町の「五色ケ原」は、乗鞍岳山麓・中部山岳国立公園の南端に約3,000ヘクタールにわたって、手つかずの自然が広がる森林地帯です。雄大な自然のなかには、雪解け水をたたえる滝と渓流や可憐な花が咲く湿原、水面に写り込む緑や青空が美しいコントラストを見せる湖沼、国内でも珍しい規模の天然林が残る原生林があり、野鳥や野生動物と出逢うこともできます。ネイチャーガイド同行のもと、毎年5月中旬から10月中旬までの限られた期間だけに入山することができ、そのためには、事前の予約とネイチャーガイドによるツアー料金が必要です。自然の生態系や環境を保つことに最大限配慮された休養・避難施設を備えた遊歩道が整備されているため、安全にトレッキングが楽しめます。

大地の生命力が漲る「天生県立自然公園」

大地の生命力が漲る「天生県立自然公園」

標高1290メートル、飛騨市河合町と大野郡白川村を結ぶ境界にある天城峠が県立自然公園に指定されています。天生峠は、1年の半分を雪に閉ざされる豪雪地帯ですが、雄大な北アルプスや白山連峰を眺めることができ、その絶景は、東山魁夷画伯が見た素晴らしい光景として、唐招提寺障壁画「山雲」にも描かれています。ブナの原生林やカツラなどの大木が茂る渓流沿いの林、季節の花々が咲き誇る高層湿原といった変化にとんだ自然豊かな森はまさに圧巻。特に、樹齢300~500年のカツラの巨木がそびえるカツラ門は、大地の力強さを感じることができます。また、6月から9月まで、ミズバショウやリュウキンカ、ニッコウキスゲなどが絶えることなく美しく咲き、10月上旬からはブナやカエデなどの木々がカラフルに色づく、飛騨の紅葉の名所としても知られています。

自然が作り出す壮大なアート「小坂の滝巡り」

自然が作り出す壮大なアート「小坂の滝巡り」

御嶽山の麓に位置する下呂市小坂町には、落差5m以上の滝が200か所以上あり、それらの滝を巡るコースは、初心者向けからガイドの同行が必要となる中級・上級者向けまで、全14コースより選べるようになっています。滝の多くは、御嶽山の過去の噴火による溶岩によって作られたもので、約54,000年前の溶岩で形成された溶岩流の断面『巌立』を見ることもできる「三ツ滝コース」や、マグマが冷えて固まる際に収縮してできた柱状の割れ目・柱状節理の石橋と滝の立体交差に心を奪われる「龍門の滝コース」など、個性的なものばかり。

岐阜の美しい景色・秘境

心を奪われる幽玄の美「モネの池」

心を奪われる幽玄の美「モネの池」

屈指の透明度を誇る清流・板取川が流れる関市板取にある2つの幻想的な風景。ひとつは、根道神社の境内にある高賀山の伏流水を利用して作られた灌漑用の貯水池。印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネの作品「睡蓮」を彷彿させることから、「モネの池」と呼ばれています。湧き水が常に流れ込む池の水は透明度が高く、ゆらゆらと揺れる水草やスイレンの葉の間をゆったりと泳ぐ鯉の姿は優雅そのもの。光の反射具合によって透明な池がブルーやエメラルドグリーンへと変化し、季節によっても様々な表情で楽しませてくれます。

美しく輝く神秘の「白水湖」

美しく輝く神秘の「白水湖」

世界文化遺産 白川郷と同じ白川村の山奥、白山国立公園内にエメラルドグリーンに輝く湖「白水湖」はあります。豪雪地帯の山間部に位置するため、白水湖へ通じる白山公園線は1年のうちでも6月上旬~10月下旬の期間のみと限られています。溢れんばかりの緑に包まれた山道を歩き進むと、突然目の前に美しく大きな湖が現れる。その瞬間は、言葉では言い表せない感動が全身を駆け巡ります。「白山湖」は、大白川ダムの建設に伴って人工的に造られた湖。幾つかの谷川の水が流れ込み、そこに含まれる硫黄成分の微粒子が太陽の光に反射することで、湖面がエメラルドグリーンやコバルトブルーなど美しい色に輝いて見えます。透明で美しい湖水、その湖面の色は光の影響によって変化するため、訪れるたびに異なる風景に出逢えます。

眼下に広がる圧巻の景色「天空の茶葉」

眼下に広がる圧巻の景色「天空の茶葉」

揖斐郡揖斐川町、上ヶ流地区にある「天空の茶畑」。高い木々に囲まれた道を進むと急に景色が開け、山の中腹から山頂にかけて段々に並ぶ一面茶畑ののどかな風景が広がっています。美しくアーチ状に整えられたお茶の畝がいくつも連なる様子は思わず見とれてしまうほど。上ヶ流地区は、寒暖の差が大きく霧が多く出る雲上であることがお茶の栽培に適しているとして、長い歴史を持つお茶の栽培地です。そしてこの茶畑を標高440メートルから望む景色が、岐阜のマチュピチュと称される絶景です。地元の人々によって整備された天空の遊歩道を歩き、絶景ポイントに到達すると、周囲を山に囲まれた一面緑の美しい茶畑が眼下望める、息をのむほどの絶景です。

大自然のパノラマのなかを巡るドライブウェイ

日本一の標高を走る雲の上の絶景「乗鞍」

日本一の標高を走る雲の上の絶景「乗鞍」

北アルプスの南端に位置する、日本百名山のひとつ乗鞍岳。標高2702mにある乗鞍バスターミナルは、富士山の5合目よりも高く、日本一の標高を走るスカイラインです。乗鞍岳は、自然環境を保護するため、また快適なドライブ環境を守るため、マイカーでの通行はできません。高山市・丹生川町の「ほおのき平バスターミナル」または、奥飛騨・平湯温泉の「平湯バスターミナル」からシャトルバス「乗鞍スカイライン」、もしくはタクシーに乗って山頂を目指します。冬の間、雪に閉ざされた乗鞍岳の開山は、5月15日。10月31日までの約5か月半(夜間や荒天時は閉鎖されることもあります)、10mもの雪の壁から始まり、夏には可憐な花々が咲く高山植物、秋には紅葉と、限られた期間でも季節の移ろう景色で存分に楽しませてくれます。

四季の移ろいが楽しめる絶景ドライブ「ホワイトロード」

四季の移ろいが楽しめる絶景ドライブ「ホワイトロード」

岐阜県大野郡白川村鳩谷と石川県白山市尾添を結ぶ標高500m-1,450m、全長33.3kmの山岳ドライブウェイが「白山白川郷ホワイトロード」です。開通期間は6月上旬から11月初旬(夜間や荒天時は閉鎖されることもあります)と限られています。霊峰白山を眺めながら大自然のなかを走る「白山白川郷ホワイトロード」は、観光道路としての利用も多くあります。白山の残雪と柔らかい新芽が美しい春から、マイナスイオンたっぷりの森林浴で涼を感じる夏を経て、燃えるような紅葉が山々を染める秋へ、季節ごとに移り変わる絶景を眺めながらのドライブが楽しめます。

霊峰「伊吹山」でリフレッシュ

不破郡関ケ原町から日本百名山のひとつ伊吹山の山頂(滋賀県米原市)に至る、全長17kmの「伊吹山ドライブウェイ」。高山植物をはじめとする豊かな自然と、白山から御嶽山付近までの大パノラマが楽しめます。伊吹山は、松尾芭蕉がその美しい姿を称えて~そのままよ 月もたのまし 伊吹山~(伊吹山は月の力を借りなくても、そのままの姿で十分に美しい)と謳い、「奥の細道」に残しています。また、日本書紀や古事記においてはヤマトタケルノミコトに関する神話が残されるなど、古くから霊峰ともされています。